2011年8月22日月曜日

3.3 インド人の生き方 : インド・プロセス

インドで働くには、最初に1)FROで外国人登録を行い、次に2)銀行口座を開いて、それから3)PANカード納税者カードを取得する。

これで晴れて正式にインドで働く日本人となる。 が、、これらの官公庁、銀行のプロセスには恐ろしく時間がかかる場合がある。。1)2週間、2)一ヶ月、3)2週間で、計2ヶ月で3つのプロセスが完了するのがベストケースでは無いだろうか。。。

1)FRO外国人登録では、警察の外国人登録所のカオスな状況を体験できる。 窓口の順番が一切不明で、窓口の担当者は全員言う事が違う。。ここに明日来いと言われるがまま5,6回通って、、先ず外国人登録証明をゲットする。

次に2)銀行口座を開設してキャッシュカードを含むスタートキットを郵送で入手する。  私の場合、口座は直ぐ開設でき給与振込みが始まったが、キャッシュカードが送られて来るのに一ヶ月以上かかり、振り込まれているのに引き出せない状態で、、気が狂いかけた。。カードが会社に配達された時に不在だと、、カードはチェンナイのセンターに送り返されてしまう。。再送に2週間かかるのだ。。。ここだけセキュリティ完璧。。

更に私の場合、3)PANカード(納税者カード)の入手に一年かかった。。。もう半ば諦めていたころに、、突然プロセスが進みカードが送られて来た。その間、銀行の残高証明、FRO書類の再提出。。。など一応担当者の反応は遅いながらもあった。申請した時期がデリー集中事務から各都市へ権限移譲のちょうど狭間に入ってしまっていたのが遅延の理由らしいが、、PANカードが無いと一律20%の所得税がかかるのだ、、年末調整で戻るということは無い(と思う)。

日本の10倍以上時間がかかるインドのお役所仕事について、インド人の間での諦めの表現として「インド・プロセスだから。。」という表現を使う。  急いでもだめだ「諦めろ」ということだが、、 このインド・プロセスを体験する事で、、かなり日本の価値観が破壊され、、「先の事は考えない」 と言う力、「インド人の生き方力」 が備わってくる。  

インドで働く心の準備をさせてくれる訳だ。。。有難い。。

【今日の写真】
リキシャに乗ると、3回に1回はガソリンスタンドに入る。 いつもぎりぎりのガソリンで走っていて、お客さんを乗せると安心して、その分だけガソリンを入れるらしい。 写真のリキシャはバジャジ社の標準RE2の140ccガソリン版モデル。 プネ市では2009年以降新車は全てCNG(ガス)対応車が義務付けされた。CNG対応車は遅くてリキシャワラーの評判も良くない。特にガス・スタンドが少ないのが問題と言っていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿