2011年9月20日火曜日

B7. 番外編  やさい市場 Mandai Market

インドの野菜は何故か美味しい。 カリフラワー、ブロッコリー、ピーマン。 それぞれ味が濃厚だ。

ただ、近所の八百屋では直ぐにしなびてしまうのか、良い時と悪い時の差が激しい。 

今回の映像はプネ市の台所マンダイ・マーケットをブラブラしたときのものだ。 インド特有の野菜もあれば、大根もある。 パスタの材料になるものは無いかブラブラするのは本当に楽しい。

今回の曲は、Geetikaさんの「 水 」だ。

2011年9月19日月曜日

B.6 番外編: My Favorite Place



昨日に続いて、もう一本映像です。 トゥルシバーグはラクシミ通りにある古い繁華街だ。 
東京上野のアメ横に雰囲気が似ている。 この雑踏と細い路地の奥をウロウロと探検するのが楽しい。

露天のオモチャ屋のオジサンと値引き交渉してみたり。。面白い。

ビデオで取った音は消して、Geetikaさんのピアノだけにしてみた。 今回の曲は " Le vent "

2011年9月18日日曜日

B.5 番外編: リキシャで通勤


コレガオンパークからマガルパッタまでリキシャで通勤していた。インドに来て、このリキシャという乗り物が大好きになってしまった。15分以内のちょっとした移動には車は過剰なのではないか?そう思うようになった。
ビデオのリキシャワラー(ドライバー)は1年余り毎日、頼みもしないのに迎えに来るようになった。 英語も話せないし、携帯電話も持っていない。 たまに会社を休むとずっと待っていたのに。。と文句を言う。。でもこのおじさんとは阿吽の呼吸ができて、、イイ関係だった。

ビデオは1月のある日、とても寒い朝だったような気がする。 コレガオンパークからカリヤニ・ナガールに渡る橋の交差点を通り、ウェスティン・ホテルの前を通る。ついこの間なのに、もう懐かしい気がしてきた。

ビデオに付けている曲は、プネで知り合ったジャズ・ピアニストのGeetikaさんの曲、「Satellite」だ。使用の承諾をいただいている。 

2011年9月17日土曜日

4.8 インド人の味覚 : インドの御節料理


10月から11月にかけての新月の日がディワリの祝日(連休)でインドの新年にあたる。 光のお祭りとも言われていて、街中が色とりどりのイルミネーションで飾りつけられる。 そして爆竹が連休の間中鳴り響く。

インドのおせち料理を是非食べに来て下さいとお招きに預かり、楽しみに出かけた。 そしてそのディワリのおせち料理が下の写真だ。。

「甘い、乾き物ばかりじゃん。。これを3日間食べるの?」との問いに「ハイ」と明るい返事で、これには本当にがっかりした。 何か特別料理があるのかと思っていたが。。 

日本のおせち料理もそうだが、主婦が新年に台所で料理しなくても良いようにという事らしい。(単にメイドさんが休みで、レストランも閉店ということではないかという気もするが。。) インドでも昔は甘い物が貴重だった、その名残が今も残るということだそうだ。

日本人へのアドバイスとしては、ディワリ期間中はレストランも閉まるのでどこか旅行に行くのが良いだろう。。アパートにいても連日一晩中爆竹で、インド嫌いが加速するだけだ。

2011年9月16日金曜日

4.7 インド人の味覚 : 京茶漬け風 ダル

実はインドに来るまで、「豆」を使った料理はあまり好きでは無かった。 しかしベジタリアン大国インドでは豆は重要なタンパク源で、ありとあらゆる料理に使われていて避ける事はできない。

ダルも最初の頃は積極的に食べようという気が無かったが、ラクシュミさんのダルを食べて、考えが変わった。 サブジをチャパティで包んで食べた後に、白いご飯にダルをかけて食べるのだが、これが絶品だった。 正にインド版「別腹でサラサラといただける京茶漬け風ダル」だった。 毎日食べても飽きがこない。

【材料】2人前
トゥールダル : 100g 、豆の3倍の水で一晩付けておく
水 : 600ml
スパイス A: クミンシード 大さじ1、 ターメリック 小さじ1、ヒーイング 少量
スパイス B: マスターシード 大さじ1/2、 ニンニク 1片、 塩 小さじ1/2、
仕上げ油 : アーモンドオイル30ml、マスターシード 小さじ1/2、クミンシード 小さじ1/2、グリーンチリ 少量、ニンニク 少量 、生コリアンダー お好みの量

【手順】
1.圧力鍋に一晩水に漬けておいたトゥールダルと水にスパイスAを加え、中火で2ホイッスル。
2.弱火にして15分
3.火を消して、スパイスBを入れる。 塩味を確認。 
4.サーブする直前に仕上げ油を加える。 金属製しゃもじに アーモンドオイルを入れ、コンロの直火で加熱する。 ジュッという音と伴にマスターシード、クミンシード、グリーンチリ、ニンニクを入れる。
5.お好みで生コリアンダーを入れる。

2011年9月15日木曜日

4.6 インド人の味覚 : ふわふわチャパティの作り方

会社の社食でお昼に食べるチャパティとインド人宅に御呼ばれしていただくチャパティは全く別物だ。  お母さんが作るチャパティはフワフワなのだが、会社で食べるチャパティは硬い。  その違いは会社で大量に提供されるチャパティは機械で 作られるそうだ。 やはり手作りにはかなわない。

ラクシュミさんにふわふわなチャパティ作りの コツを教わった。

1.アタ粉 (小麦の全粒粉、インド産)カップ1をボールにいれ、水を少しづつ足してまとめて行く。 1カップで8枚から10枚できる。 塩や油は全く使わない。

2.ひと塊りになったら、ゲンコツで押すように折りたたみながら、水を少しづつ加えて練っていく。 かなり柔らかいくなるまで、15分くらいは練る。

3.グルテンが出てきて生地が伸びるようになったらまるくまとめて、容器に蓋をして室温で15分ねかす。

4. チャパティをのばす台(チャクラ)とチャパティ専用のフライパン(タワ)と焼いた後の保温ジャーを準備する。

5.チャパティの生地から1枚分(ピンポン球くらい )をつまみ出して丸く手で団子状に丸める。手にアタ粉を付けておく。

6.のばし台 に打ち粉をはたいて、専用のばし棒(ベルナ)で手前から奥へベルナの自重よりちょっと力をくわえたくらいで転がす。
一回転がしたら、生地を90度回転させる。  この技で丸く延ばせる。適度な薄さまで繰り返す。適宜打ち粉をはたく。 ラクシュミさんは30秒くらいで一枚を延ばす。

7.延ばしている間に専用フライパンを弱火で温めておく。  一枚延ばしたら一枚焼くというスタイル。 中火にして生地をフライパンにのせる。  プツプツと気泡が出てきたら裏返す。


8.裏返して10秒くらいで、フライパンを火から外す。 トングでチャパティをつまんで、面を変えずに、ずらす様にして、強火の直火の上に置く。  瞬く間に膨れ上がる。

  両面に軽くこげめを付けて、保温ジャーに入れる。

9.一枚づつ5.6.7.8.の工程を繰り返す。

重要なポイントとしては、チャパティは他の一緒に食べる料理のダルやサブジを先に作って、食卓をセットアップした後で最後に作る。   これはアツアツを食べてもらうためだ。   チャパティは冷めると美味しくない。  フワフワ感は直火の焼き加減が重要だ、微妙な技だ。

チャパティは日本の蕎麦打ちに似ている。アタ粉と水だけ、奥が深い。  インドのお母さんのウンチク山盛りといったところだろう。


インドに行ったらぜひ一般家庭の手作り、アツアツのチャパティを食べていただきたい。

2011年9月14日水曜日

4.5 インド人の味覚 : ターリーの食べ方


写真はインフォシス社を見学した際に社食で食べたお昼の定食「ターリー」だ。  インドの一般的な会社での昼食と言って良い。 これと同じもを2年間食べていた。(さすがに飽きた)
インドで楽しく暮らせるかは、このターリーを美味しいと感じるか否かが分かれ道のような気がする。  ターリーを美味しいと思える人はインドをエンジョイできるし、ターリーが食べられない人は、インド生活全てが苦難の道になる。自分の場合は全く問題無しだった。

食べる手順としては、

1.「パパド:チャナダルの粉を煎餅状に焼いたもの。パリッとして美味しい」と「チャパティ:小麦粉の全粒粉アタ粉を水で練って焼いたもの」で、「サブジ:野菜カレー煮」と 「豆のカレー」を食べる。 「チャパティ」で「サブジ」を包んで食べる。 「豆カレー」は「チャパティ」をくるくる丸めてディップすると最後まで綺麗にさらえる。

2.合間に「バターミルク:ヨーグルトを水で薄めたもの」を飲む。ミントやコリアンダー、クミンシードが入る場合もある。日本人には難易度が高いが、慣れるとお代わりしたくなる。

3.「サブジ」と「豆カレー」を食べ終わったら、「白いご飯」に「ダル」をかけて、スプーンで食べる。この時、インドの漬物マンゴーチャトニーも食べる。

4.最後に「デザート:写真は甘いヨーグルト」を食べる。

以上が基本マナーで、キレイに食べられる。 社食でまれにダルとご飯を直接手で食べているインド人もいるが95%はスプーンとフォークを使っている。

高級なターリーではサブジの数、カレーの数、デザートの数が増えるだけで、基本の食べ方は同じ。小皿が15を超える場合もある。 

ターリーは食べ放題なので、高級ターリー店では給仕が横に立っていて、お皿の料理がなくなると、すかさず補充するので、日本のわんこ蕎麦状態になる。 食べすぎに注意が必要だ。

2011年9月13日火曜日

3.7 インド人の生き方 : インド人の恋愛事情


インドの携帯電話編でも書いたが、20代女性の携帯電話で話をする時間の長さは半端ではない。 インドに来て電話する女性のポーズ(写真)がみんな同じである事に疑問を感じていた。

左手を胸の下から右手の肘を支え、右手でモバイルを耳に当てるポーズ。  実はこれは20分以上長電話すると右手がダルくなるので左手で右手を支えているのだという事が分かった。

では何故この女性のように観光地に来てまで観光せずに彼氏と長電話するのか?   20代の女性は家に帰ると自分の部屋のドアは常にオープンにしておかないといけないらしい。   自分の部屋で彼氏と電話する事は母親が許さない。   母親の娘に対する結婚観は伝統的なお見合いプロセスに従って一族が納得する結婚相手と結婚してもらう事だ。従って厳しく娘を監視する。

一方、娘の方は家の外にいる時が彼氏とのコミュニケーション時間という事で、会社、大学、レストラン、ありとあらゆる場所で、どうでもいい話を延々としている訳だ。   日本であれば、携帯電話のメールかチャット機能を使うが、携帯電話事情でも書いたが、インドは まだ第2.5世代なのでモバイルでのインターネット機能(3G)がまだこれから展開されるところで、3Gの利用料も高いので音声通話になる。

更に彼女たちにとっては、長電話する彼氏がいる事が自慢なのだ。   「今、彼と電話しているの」を家族以外の職場、友人に見せつける、という事なのだ。 日本と感覚が違うところで面白い。

しかしカースト最上位の20代の若者について言えば、90%はグループ交際はあっても本当の1対1の恋愛をする事無く、お見合い結婚して行くそうだ。    従って20代の女性は暗黙の内に、予めお見合いプロセスというフィルター(カースト、家柄、インド占星術)をパスできる男性を選別してグループ交際することになる。親戚の世話好きの叔母さんが持ってくるお婿さん候補の中には必ず グループ交際である程度知っている男性が含まれていて、この人ならまあ良いかという事になるらしい。

レストランでよく見かける合コン、何故か3対3が多いのだが、日本とは違ったインドの若者のぎこちなさが見ていて微笑ましい。

ところがひとたび自由恋愛した若者の悩みは大きいようだ。ある日SGSモール(プネ市で最も有名なショッピングセンター )のフードコートで相席したカップルは、全く楽しそうでは無かった。  話を聞いて見ると、21歳のカップルで女性の親が交際に反対しているそうだった。   理由は彼氏側のカーストが低い事が理由で、その日は駆け落ちするか別れるかという話だったらしい。二人に意見を求めてられたので「本当に好きなら駈け落ちしたら。。」といつものように無責任発言?しておいたが、あれからどうなったのかな。。

2011年9月12日月曜日

5.5 インド人の仕事スタイル : インド人の頭の固さの秘密


インドで仕事をすると必ず感じる 「インド人の頭の固さ」。 インド人は賢くて頭イイんだけどアホかと思う事の連続だった様な気がする。 (インド人の読者の方、ゴメンなさいね、決して悪く言っている訳ではないのです。)

インド人の行動を制限する固定観念とは何か (日本人から見ると)、、

ひとつは、ヒンドゥー教による固定観念、これはかなり硬い。 例えばベジタリアンによる食物の制限。 多くのベジタリアンは牛乳、チーズはOKのようだが。 インドは総じて固いルールをユルく運用する。 まあ、いい加減なところが良いんだけれど。。

ヒンドゥ教徒の90%は30歳までにお見合い結婚するという結婚観、20代若者の性的な抑制。 30歳手前の若者が日本の高校生のような3対3のグループ交際をしているのを見ると、なんじゃこりゃと思ってしまう。

もうひとつは、日本人には見えないカースト制の縛りだ。 インドで働いて一年経ったくらいからだんだん、もしかして、と思うようなことがはっきりしてきた。

先ず、インド人の友達というのは基本的に同じカーストだ。 結婚式に呼ぶ友達は同じカーストで、社交辞令で会社の全員に結婚式に来てくださいというメールが来ても、違うカーストの結婚式に行くことは100%無い。  インド社会ではカーストによる差別は撤廃するよう法律ができているそうだが、カーストが無くなった訳では無い。  インド人はもう名前(姓)でカーストが分かるそうだ。  会社で女性陣が数人ずつテーブルに分かれて休憩している、これはカーストで分かれていることにある日気がついた。 仲の良い友達=同じカースト ということだ。

カーストを乗り越えて結婚した人もいるにはいるが、周りのウケが超悪い。 また、職場の和というのは同じカーストで構成されない限り、物凄い軋轢が生じる場合があるようだ。  特に女性の職場で顕著だ。  カースト下位の仕事ができる女性とカースト最上位の仕事ができない女性の組み合わせは、 日本人に見えないところで強烈にやり合っている場合がある。 これは人を入れ替えるしか無い。

以前のインドでは同じ職種に違うカーストの人が混じるということは有りえなかったが、IT関連企業では完全に能力主義なので優秀な下位カーストの人が採用される。 日本人から見ると何故?というような職場の些細な出来事の背景がカーストの違いに起因している場合があるようだ。

そして更にインド人の頭が固いと思わせるのは、日本人ならさっさとやってしまう事を絶対しないインド人だ。  これには、最初日本人は戸惑う。  出来るのにやらない理由は、絶対的な指揮命令系統だ。 これは会社というよりもヒンドゥー教に基づく社会通念というものかもしれない。 上から言われた事以外の仕事を決して自分で判断してやる事はない。  上からの指示には絶対服従だ。 このまま行ったら絶対失敗すると全員が思っていても、破綻するまで前進する。 それがインドのやり方なのだ。  カースト最上位の人の中には全体を見て適切に行動出来る人がいるらしいが、ほとんど出会う事は無い。

何か問題が発生した場合、日本人はその対応を優先するが インド人の場合対応指示が出無い限りルーチンワークを淡々とやっている。  これがインド人の対応の悪さなのだが、通常上司もその上の指示を仰がないと部下に対応指示が出来ないので、日本人なら5分で終わる対応が2,3日はかかると諦めておいたほうが良い。  インド社会そのものが巨大な歯車でユックリユックリ回転しているので、何があろうともその回転を止める事ができない、そんな感じだ。  

インド人の担当者も困っている日本人を何とかしてあげたいと思っている(と思いたい)が、非常に狭い細分化された職種によって個人で対応出来る範囲が狭いので出来ない、上司からの指示以外の事はできない、と言った方が良いかもしれない。  それが時に日本人からは出来るのにやらないという風に見え、イラつく事になる。

こういう場合の日本人に対する最も簡単な処方箋は、自分もインド人になるという事だ。 インド人になった瞬間、問題が問題で無くなる。  問題が単なる今起こっている事実に変わる。  その事実に対して、出来る事はやるし、出来ない事は出来無い。  問題は主観的だが、事実は客観的だ。 インド人は特に仕事においての事象に客観的、観照的だ。   さすが瞑想大国だ、日本人とっては、日々瞑想的な修行の場が与えられる。

【今日の写真】
ある日散歩していて出会ったおじいちゃんと孫。 インドの子供はどうしてこんなに目が大きくて可愛いのだろうか。  ところで、このおじいちゃん、もしかすると自分より年下かもしれない。。

2011年9月11日日曜日

5.4 インド人の仕事スタイル : 日本で働くインド人


IT企業で日本に長期滞在で働いているインド人の苦労は、日本人がインドに行った場合より大変なのかもしれない。

インドに来て初めて分かった事だが、IT企業に勤め、しかも日本に長期出張する様なインド人はほとんどが良いとこの坊っちゃん、お嬢ちゃんだ。  彼らは生まれてこのかた、洗濯、掃除、料理はした事が無い。 メイドが全てやる事なのだ。 しかもベジタリアンの場合、食生活が大変だ。外で食べられないので全部自分で作る事になる。 多くの日本で働くインド人は、働く以前にかなりのエネルギーを洗濯、料理に消費している事になる。 掃除については、恐らく自分で掃除するという概念が無いので多分掃除はしていない。 従って彼らの住んでいるアパートは汚くなる。 日本流にゴミを分別して指定日の指定された時間に指定のゴミ袋を使って捨てる、というのは日本に着たばかりのインド人には不可能だ。

更に職種領域の狭いインド人には日本流の「やって当たり前」の範囲が広すぎて慣れるのに相当大変だと思う。

もし周りに長期出張で働くインド人がいたら 、ベジタリアン料理のある店を教えてあげていただきたい。イタリア料理はベジタリアンが食べらるメニューが多いので喜ばれる。

【今日の写真】
写真手前のオレンジ色のマサラ塩をレモンですり込んで食べるインドの焼きトウモロコシは最高に美味い。 サッポロ大通り公園で食べる醤油バター焼きトウモロコシより美味い。 特に写真のオジサンの屋台は炭火焼きでもう絶品だ。 場所はコレゴンパークのレーン2あたり。
雨の中をバイクで走った後に2人で食べる焼きトウモロコシ、、は最高にロマンチックなのだそうだ。。

2011年9月10日土曜日

3.6 インド人の生き方 : 自然神


日本人は初詣には神社、お葬式はお寺へと、仏教と神道両方が生活の中に融和している。  アイルランドも5世紀にセントパトリックがもたらしたカトリックと古代からの土着の自然神であるドルイド教(魔法使いやピーターパン、妖精の世界)が共存している。   面白い事にインドでも自然神(例えば蛇の神様ナーガ&ナーギーやガンガーの女神)とヒンディー教の神々が共存している。

イギリス人と結婚しているときくと大概は、アングロサクソンではなく、スコットランド人やアイルランド人でいわゆるゲール語を話すケルト系の場合が多い。  ケルト系の人とインド人(特に50歳以上)の日本好きの深層には、あの憎い大英帝国と正面切って戦争した日本人が好きだ、 という共通項がある。

日本人、南インド人、アイルランド(ケルト) 人には何か親和性を感じる。  古代からの自然神と宗教(仏教、ヒンドゥ、カトリック)を違和感無く受けいれる柔軟性という共通項が親しみを感じさせるのだろうか。

[ 今日の写真 ]
撮影場所 は、ムンバイから北東200キロにある、アウランガーバードのビービー・カ・マクバラー(Bibi ka Maqbara)。タージマハールと同じ設計で立てられたお墓、廟。撮影時間は夕暮れ時。 観光に来て記念写真を撮る家族やモバイルで長電話する女性がたたずむという感じが好きで、インドでのベストショット(と思っている)。

2011年9月9日金曜日

B.4 番外編: インドの犬

インドの犬は総じて謙虚だ。 バス通りの中央分離帯で寝ていたり、道路の真ん中で寝ていたり、、リラックスしている。 なるべく犬に近づかないようにしていたが、、アパートの番犬「マスティ」と仲良くなり、ストリート・ドッグ「ワンチー」にエサをやったりしているうちに、、2年が過ぎた。


【ビデオ】
撮影は2011年7月、場所はプネ市コレガオンパークの住んでいたアパートとその前の道路。

2011年9月4日日曜日

B.3 番外編: インド人の運転感覚


インドでは全ての事に両極端しか存在しない。
甘〜いか、辛〜いか のどちらか。
暑〜いか、寒〜いか のどちらか。

そしてインド人の自動車の運転に関しては
超ドンクサ運転か、超暴走運転のどちらかだ。。

インド人は交通ルールを遵守しようなどとは考えた事がない。。としか思えない。。
今UターンしたいからUターンする、高速道路が混んでいるから逆走する。。

警察がいる交差点だけシートベルトをするふりをする。 驚くほど徹底している。

信号機の無い交差点では、ラッシュ時には強引な右折車と直進車が交錯してデッドロック状態になる。 バイク、リキシャ、自動車、自転車、歩行者、つまり全てのインド人は10センチでも隙間があり前に進める場合はとことん前に突っ込んで行く。。

また、車検が15年という事もあって、インドで走っている車は基本的に整備不良で、タイヤはツルツルと思った方が良い。

従って交通事故は、日本の50倍とも言われている。 特に高速道路を車で移動する事を避ける。 これがインドで日本人が死亡事故から身を守る最も重要なポイントだと思う。

もし高速道路を使って移動する場合は、トヨタ ランドクルーザーの様な頑丈で安全対策の進んだ車を使うべきだ。 金額の問題では無い。 もしバスであれば、できるだけ後部座席に座ることだ。 

インドの高速道路では、時速50キロの超低速大型トラック、時速150キロで狂った様に飛ばすアホ車、逆走して来るバイク、横断する牛、今にも荷崩れを起こしそうな過積載のトラック。。。何が起こるか分からないのがインドの高速道路だ。。

街中を走るリキシャはスピードが遅い事もあって、事故の原因を作る事はあっても比較的安全だ。2輪車に乗るのは、死んでも良いと同義語と思って良い。

インドで生活する上での最大のリスクが交通事故と思って間違いないと思う。 とにかくインドの高速道路の利用はできるだけ避けることをお勧めする。

例えば、プネ市へ日本から来る際には、ムンバイ空港から高速道路を使うのはやめて、デリー空港からドメスティック航空でプネ空港に入って、300ルピーのプリペイド・タクシーか150ルピーのリキシャでコレガオンパークに入るのをお勧めする。

【今日の写真】
プネ市の旧市街地ラクシュミロードでリキシャから撮影。スクータに乗った女性がスカーフで顔を隠しているが、これは「プネ巻き」といって、排気ガスや日光からお肌を守るためのプネ市特有のファッション。プネ市はインドで最も女性が活動的(ということは安全)な街で、インドの他の都市ではプネほどスクータに乗った女性は見かけない。