2011年8月12日金曜日

3.2 インド人の生き方 : No problem

「 No problem 」と「Tomorrow」という口癖は、インド人の国民病だと言われている。。

ある日サウナで日系企業で働くインド人と一緒になったときのことだ、「日本人と仕事をして問題は無いかと?」と訊ねると「No problem」との答えが帰ってきた、、そこで「日本人はインド人がNo problemと言うのがproblemだ。」 と言い返し、大笑いしたことがある。

インド人は、日本人の感覚から見ると問題だらけの中に生活しているので、日本人の要求なんかは「たいした事では無いので、手が空いたら直ぐやろうと、今は思っている。」というのが「No problem」の意味になる。

ところが、手は空かないので、ずっと放ったらかしになる。確認すると「No problem」ということなので、「 一切の期待を持たずにインド人に身をゆだねる」 事ができるようになるにはインドに住んで最低一ヶ月はかかる。

さらに、日本人が考える「問題」とは過去の原因があって、今起こっている事象があって、その対応策を取って、将来の再発ぼうしの歯止めを行う、、という感覚だが、、インド人の言う「 problem 」とは、「現在起こっている事実」でしか無い。

「今起こっている事実」にはなにがしらのアクションを取るが、先の事に対して何かをしなくてはいけないという発想が無いように思える。

ある事実を「頭」で捉え、自分の中の基準より超えた物を「問題」だと、日本人は考えるが、インド人から見ると日本人が頭で考える事に興味は無い、 ということになる。

インド人に対して「No problem」と言えるようになった時、全ての問題は無くなる。

【今日の写真】
2009年1月にプネ駅前で撮った写真。 ミタ・マサラ・パンを買っていて後ろを振り向いたらこのオジサンが立っていた。 今考えると物乞いだったのだろうか、、あまりに強烈な印象だったので写真を撮らさせていただいた。いいねえ。

1 件のコメント:

  1. Arishさん、お久しぶりです。プーナのリキシャのことを調べているときに、ブログを見つけました。面白いです。

    > インド人に対して「No problem」と言えるようになった時、全ての問題は無くなる。

    これは大変に同意です。これをインドにいる間に学ばなくて何をインドから学ぶんだって感じ。日本人は、別の極端すぎて自分を不幸にしているから。

    写真は、何かの行者さんだと思いますよ。楽器を持ってたらバウルじゃないかと思うけど。大きな木の実の数珠(マラ)は、普通、シヴァ系の行者さんが身につける。Radrakshaっていう菩提樹の一種の木ノ実のマラです。最近、ちょっとはまりかけてる(ラドラクシャに)。

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