インドに来て一ヶ月後にオフィスとアパートの引越しを行った。 引越し予定の新築ビルディングの三週間前の工事の様子が次の写真だ。この現場に行った日本人なら「後半年は完成までに必要だ。」と感じるのではないだろうか。
この時点で現行オフィス、アパートの賃貸契約の見直しとか引越の再スケジュールとか、影響する事項の洗い出しと対応策を作るが、、インド人は違った反応で「ほとんどできてる。後三週間もあるから大丈夫。 3シフトで作業するから、ここまでできていれば後は内装だけだから。。」(*☻-☻*) !!
最初は冗談を言っていると思ったが、本気だったので二度ビックリ。 インドの建設工事現場を見るのは初めてだったので、日本人が知らない工法で完成させるのか、、その時は、まあお手並み拝見といった感じだった。
引越しの一週間前の状況が以下の写真で、これでさすがに一週間後の引越しは無理だろうと日本人なら200パーセント思うが、インド人は「まだ大丈夫、急がせるから!」
直前でバタバタするのは嫌だなと思いながらも、、言い張るインド人には「もう好きなようにしたら。。」と諦め状態だった。結局引越し前日の午後になってに「一週間後に延期」となったが、アパートの契約は延長できない等対応に追われた。 この時点で、日本人だったら少なくとも「3ヶ月は延期」とするはずである。
結局一週間延期した引越し当日も工事は続いており、オフィスの一角だけが完成して、オフィスのドアを開けると頭に砂の入ったバケツを乗せたオバサンがウロウロする工事現場だった、、そんな環境が半年続いた。右の写真は引越し後2ヶ月の外装。
ビルの外壁の足場が撤去されたのは引越しから一年後だった。またさらに一年かけ外装の装飾工事が続いた。
インドでの新築ビルディングへの引越しは、、これがノーマル・スタイルだということが、、後で分かった。。日本では工事完了基準とか法律で完成前の物件を使用する事はできないが、、、
インド人が 「ほとんど95パーセント完成している」 という感覚は、日本人からすると甘くみて「65パーセントの完成度」という事が、建設工事だけではなくインドにおける事象の全てに言えるのかもしれない。。別の言い方では、、 「物作りの完成度については、インド人の言う事に対して、日本と同じ期待値を持って接しては駄目だ。」 という事である。
これは良い、悪いという事では無くて、インドでは作業工程(専門)が細分化されていて、全体の進捗を管理するのは容易では無い。 従って最少必要部分だけを先ず作り、周りの部分は使いながら順に作って行くというスタイルなのだ。 これは驚いた事にソフトウエア開発でも同じで、、彼らはプロタイプ開発とか、スパイラル開発とか、RADだと言っているが、、確かにインド人向きの開発手法だなと改めて感心した。
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