会社の社食でお昼に食べるチャパティとインド人宅に御呼ばれしていただくチャパティは全く別物だ。 お母さんが作るチャパティはフワフワなのだが、会社で食べるチャパティは硬い。 その違いは会社で大量に提供されるチャパティは機械で 作られるそうだ。 やはり手作りにはかなわない。
ラクシュミさんにふわふわなチャパティ作りの コツを教わった。
1.アタ粉 (小麦の全粒粉、インド産)カップ1をボールにいれ、水を少しづつ足してまとめて行く。 1カップで8枚から10枚できる。 塩や油は全く使わない。
2.ひと塊りになったら、ゲンコツで押すように折りたたみながら、水を少しづつ加えて練っていく。 かなり柔らかいくなるまで、15分くらいは練る。
3.グルテンが出てきて生地が伸びるようになったらまるくまとめて、容器に蓋をして室温で15分ねかす。
4. チャパティをのばす台(チャクラ)とチャパティ専用のフライパン(タワ)と焼いた後の保温ジャーを準備する。
5.チャパティの生地から1枚分(ピンポン球くらい )をつまみ出して丸く手で団子状に丸める。手にアタ粉を付けておく。
6.のばし台 に打ち粉をはたいて、専用のばし棒(ベルナ)で手前から奥へベルナの自重よりちょっと力をくわえたくらいで転がす。
一回転がしたら、生地を90度回転させる。 この技で丸く延ばせる。適度な薄さまで繰り返す。適宜打ち粉をはたく。 ラクシュミさんは30秒くらいで一枚を延ばす。
7.延ばしている間に専用フライパンを弱火で温めておく。 一枚延ばしたら一枚焼くというスタイル。 中火にして生地をフライパンにのせる。 プツプツと気泡が出てきたら裏返す。
8.裏返して10秒くらいで、フライパンを火から外す。 トングでチャパティをつまんで、面を変えずに、ずらす様にして、強火の直火の上に置く。 瞬く間に膨れ上がる。
両面に軽くこげめを付けて、保温ジャーに入れる。
9.一枚づつ5.6.7.8.の工程を繰り返す。
重要なポイントとしては、チャパティは他の一緒に食べる料理のダルやサブジを先に作って、食卓をセットアップした後で最後に作る。 これはアツアツを食べてもらうためだ。 チャパティは冷めると美味しくない。 フワフワ感は直火の焼き加減が重要だ、微妙な技だ。
チャパティは日本の蕎麦打ちに似ている。アタ粉と水だけ、奥が深い。 インドのお母さんのウンチク山盛りといったところだろう。
インドに行ったらぜひ一般家庭の手作り、アツアツのチャパティを食べていただきたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿