2011年9月13日火曜日
3.7 インド人の生き方 : インド人の恋愛事情
インドの携帯電話編でも書いたが、20代女性の携帯電話で話をする時間の長さは半端ではない。 インドに来て電話する女性のポーズ(写真)がみんな同じである事に疑問を感じていた。
左手を胸の下から右手の肘を支え、右手でモバイルを耳に当てるポーズ。 実はこれは20分以上長電話すると右手がダルくなるので左手で右手を支えているのだという事が分かった。
では何故この女性のように観光地に来てまで観光せずに彼氏と長電話するのか? 20代の女性は家に帰ると自分の部屋のドアは常にオープンにしておかないといけないらしい。 自分の部屋で彼氏と電話する事は母親が許さない。 母親の娘に対する結婚観は伝統的なお見合いプロセスに従って一族が納得する結婚相手と結婚してもらう事だ。従って厳しく娘を監視する。
一方、娘の方は家の外にいる時が彼氏とのコミュニケーション時間という事で、会社、大学、レストラン、ありとあらゆる場所で、どうでもいい話を延々としている訳だ。 日本であれば、携帯電話のメールかチャット機能を使うが、携帯電話事情でも書いたが、インドは まだ第2.5世代なのでモバイルでのインターネット機能(3G)がまだこれから展開されるところで、3Gの利用料も高いので音声通話になる。
更に彼女たちにとっては、長電話する彼氏がいる事が自慢なのだ。 「今、彼と電話しているの」を家族以外の職場、友人に見せつける、という事なのだ。 日本と感覚が違うところで面白い。
しかしカースト最上位の20代の若者について言えば、90%はグループ交際はあっても本当の1対1の恋愛をする事無く、お見合い結婚して行くそうだ。 従って20代の女性は暗黙の内に、予めお見合いプロセスというフィルター(カースト、家柄、インド占星術)をパスできる男性を選別してグループ交際することになる。親戚の世話好きの叔母さんが持ってくるお婿さん候補の中には必ず グループ交際である程度知っている男性が含まれていて、この人ならまあ良いかという事になるらしい。
レストランでよく見かける合コン、何故か3対3が多いのだが、日本とは違ったインドの若者のぎこちなさが見ていて微笑ましい。
ところがひとたび自由恋愛した若者の悩みは大きいようだ。ある日SGSモール(プネ市で最も有名なショッピングセンター )のフードコートで相席したカップルは、全く楽しそうでは無かった。 話を聞いて見ると、21歳のカップルで女性の親が交際に反対しているそうだった。 理由は彼氏側のカーストが低い事が理由で、その日は駆け落ちするか別れるかという話だったらしい。二人に意見を求めてられたので「本当に好きなら駈け落ちしたら。。」といつものように無責任発言?しておいたが、あれからどうなったのかな。。
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