2011年11月4日金曜日

3.8 インド人の生き方 : 日本人がシンプル・ライフを実践できないワケ


インド人の御宅にお伺いすると、部屋が広い事もあるのだろうが、 片付いているシンプルな空間がどの御宅にもある。  インドにも、経済成長と 伴に物に溢れる生活が直ぐそこに来ているのかもしれないが、 明らかに日本ほど物に溢れている事がない。。。 インド人は普通にシンプルな生活をしているが、、日本人には何故難しいのだろうかと、日本に帰国して物にあふれる部屋を見てふと思った。

「こころ」で生きているインド人は、「アタマ」で生きている日本人に比べ、物への執着心が少ない。  インド人は「今ここに」に必要なものがあれば十分なのだ。  それに比べ「過去への執着」と「未来への不安」の強い日本人は、物が捨てられない、未来への不安から物を貯め込む。

かつて「シンプルライフ」という言葉が流行したが、  おそらく日本人では一度は片付いてシンプルな生活になるが、直ぐ元の木阿弥になってしまうのではないだろうか。  「アタマ」で考えて、いくらシンプルに生きようと思っても「過去」と「未来」を捨てて、インド人の様に「今ここに」だけ生きるライフスタイルにパラダイムシフトしない限りは無理なのだろう。

ところが日本に帰ってきて、本屋で「断捨離」という本を見つけた。 これは確かにシンプルライフの為の物理的な整理整頓術 では無く、本質的に「過去」と「未来」を捨てて、インド人の様に「今ここに」生きる生活への精神構造のパラダイムシフトを説いている。 「 断捨離」は、日本人が幸せになる為の具体的な手法だと思う。

【今日の写真】
北インドのハリドワルという町では何故かリキシャがコテコテにデコレーションされていた。 チョット怖いような、しかし近寄ってみるとカワイイ、デコ・リキシャに溢れていた。

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